同友会の中でも、委員会活動があり、そこでの討論はさらに厳しく自分の薄っぺらい発言に赤面するばかりでした。

そんな中、的確な発言がひときわ目立つ先輩がいたのですが、その後の懇親会で隣になり、緊張している私に、ニコニコしながら何か相談事があったら聞くよと言われ、さっきまでの厳しさとのギャップからか、ついつい離婚寸前だった妻との話を聞いてもらいました。

その先輩は、ひとしきり私の話を聞いた後、俺は奥さんに凄い苦労をかけてきたから、家では何を言われても一切逆らわないし怒らないと聞いて驚きました。

家の中で弱い立場の妻には強く、外で会う経営者の方々の前では何も言えないという、自分が非常に情けなくなり、その晩帰って妻に今までのことを謝り、寸前の所でとりあえずですが離婚を踏みとどまってくれました。

しかし謝ったからと言って、18年間妻に与えてきた言葉のDVを無かった事にはできるはずもなく、直ぐに許してくれるはずもありません。

一度失った信用を取り戻すため、時間をかけて信頼関係を回復していきます。

今でもたまに、小競り合いはありますが、すぐに謝れるようにもなり、もう2年以上大きな喧嘩はしていません。

それと同時期に、尊敬する成功者の方から、一冊の本を薦められました。

「成功者の告白」神田昌典著、ですが、まるで私のことを書いているのではと思うほどのことが書かれていて、凄い衝撃を受けました。

私の身に起こった事は、私にのみ起こった事かと思っていましたが、起業した多くの方が踏んでしまう地雷でした。

その本の中で妻と娘に起こる事実も当てられ、もっと早くこの本に出会いたかっっと本気で思いました。

この本を読み、家族、特に妻の存在に感謝するようになりました。